好きなことを好きなだけ。

自称、インディーズYA文学作家『勝哉』&『エイミカ。』のブログです。

~第四回、各キャラにまつわる、裏ストーリー公開会~

 from tale begins!!~ロックの神様は、間違えない~をご覧になって下さってる皆様、こんにちは。
 いつもありがとうございます、勝哉です。

 

 四回目! なんだかんだ、四回目続きました、続いちゃいました、やってしまいました!!!!????
 ありがとうございます!!!!!!?????(原稿の進捗の程を訊いてはいけない……)

 

 今回は、ようやく出番だ、我らが主人公、そしてヒロインの設定公開です!!!!!

 


from tale begins!!~バンドもの、異例(!?)のバンドメンバーじゃない主人公~
『古賀まなみ(こがまなみ)』キャラ設定公開&裏話

 

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 恒例のこちら初期画像、のシーン。
 古賀ちゃんも、結構簡単にあっさりと決まったんだよなぁ。
 今見直しても、ほぼほぼ変わりはありませんね。

 

 しかし、あれ? とどうやらここに書き込んでないものが一つ……。

 

 実は彼女、一番最初に生まれた時、母親が12人いる設定でした……!!!!

 

 どゆことやねん!? って思うでしょ!? 考えた私が一番ツッコミたい!!!! どゆことやねん!!!!!!

 

 まぁ、多分その時読んでた小説の影響を受けたんだと思います……。
 ちょうど、平安時代が舞台のライトミステリー(気になる方は、『ばけもの好む中将』で検索!)を読んでまして……。その小説の主人公に12人の姉がいたんですよ……。まぁ、時代背景平安ですからね……。ありえなくはない数字です……。

 で、それを脳内変換で現代版として取り入れよう&面白みを出そうとして、多分無意識で考えたんだと思います……。結局、ストーリーの邪魔にしかならないと思ったので、そぎ落とさせて貰いましたけど。

 

 てか、よく考えたら、あの父親でどうやって12人もの女性と付き合うんだよ、無理だろ。惚れ薬か何かないと無理だろ。

 

 まぁ、そんな感じの設定の古賀ちゃんの見本キャラはこちら!

 

*外見見本キャラ

『死神うどんカフェ一号店』シリーズ、林田希子

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*性格見本キャラ
星は歌う』、椎名サクヤ

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『ハイキュー』谷地仁花

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 これこのように、古賀ちゃんの場合、はっきりと外見の見本と性格の見本キャラが別れてました。

 

 外見見本キャラは、実は彼女を生みだす発想元にあったキャラでもあります。

 

 死神うどんカフェ一号店シリーズ主人公である希子は、ある年の夏、川で溺れかけている少年を助けようとした結果自分も溺れてしまい、そこを同級生の男子に助けられますが、代わりにその同級生の男子が植物状態、意識不明の状態となってしまい、罪悪感のままに毎日を過ごしている――という環境と立場を持っている主人公です。
 その中で、死神達が経営しているうどんカフェ店に通うようになり、そこで意識不明の筈の同級生となぜか再会したりと、驚愕と不思議な出会い、そこからまた新たに生まれていく周囲の人々との繋がり、そういうものを通して、少しずつ彼女が、そして同級生の彼が、どんどんと成長していく――。
 あまり書くとただの本紹介回になってしまうのでここまでにしますが、その成長過程が酷く儚く、けれど確実な信念と言いますか、芯念のようなものが生まれて行ってるその形が凄く好きで、今作品である主人公にも、そのような成長を遂げて欲しいという願いで、彼女の外見を見本にし、制作を行っていきました。

 

 しかし、まるまる性格を同じにするのは流石にまずい……。

 というわけで、じゃあどんあ性格にするかと考えた時、一応曲がりなりにも少女文庫の賞に応募する作品だったので、少女漫画の中で一番好きな作品のキャラから、そして当時激ハマりをしていたハイキューにおった、とんでも可愛いマネージャー谷地さんを見本に、製作に臨みました。



 星は歌うの主人公である椎名サクヤからは、彼女の大人しくって明るいように見えるけれど、でも実は心の底では暗さとどうしようもない過去がある事に対しての葛藤を見本にしました。

 サクヤは、過去、精神的にひどくつらい家庭環境にいた事があり、それが本編の中盤まで、ずっとトラウマとして残り続けて行きます。その後も、トラウマが解消されたわけではありませんが、それでも震える足で向き合い続けていく事を決意する事になります。彼女もまた、強く成長した人物の一人だと思います。
 少女向けにしては、少々恋愛面以外のストーリーで心が重たくなる、抉られるような暗い描写が多い作品ですが、『星は歌う』と綺麗なタイトルのように、最後は凄く素敵に終わる作品です。よければ一読どうぞ。

 

 ハイキューから見本に選んだ、谷地さんは、喋り方やその動向を見本とさせて貰いました。

 ハイキューの主人公校である、烏野高校男子バレー部のマネージャーである谷地さん。実は凄くビビリで、身内にさえもビビる事がある始末。その為、凄く、おかしな動向をする事が多い(でもそこが可愛い)。「シャチッ!」という返事が、一番いい例ですね。ハイキューファンにしか伝わらないネタ、すみません。


 思えば、彼女もちょっとだけ心に暗さを抱えるキャラでした。母子家庭で厳しめの母親、仕事が忙しい母の事を思ってあまりわがままが言えない、そんな環境から自分は自分の身の丈にあった生活をすればいいのだ、とやりたい事を何一つ伝えずに胸に秘めて生きているような子でした。
 けど、バレー部のマネージャー体験入部を通して、本格的にバレー部のマネージャーをしたいと思ったのがきっかけで、そしてその背中を当然のように押してくれた主人公の日向のおかげで、初めて母親に言いたい事を伝える――。「村人Bも戦えます」という言葉は、多分、彼女のキャラ史に残る、最高の名台詞でしょう……(あ、あれ、また本の説明ばっかしてる……)。

 

 というわけで、以上が古賀ちゃんが制作されるまでの秘話と、見本キャラ達です。
 次は、お待ちかね(?)。
 イメージソングの話です。


BUMP OF CHIKEN『Butterfly』

www.youtube.com

 

 発音は、バタフライ。
 近年のバンプの楽曲ですね。これを書くにあたって、YouTubeの動画を見に行ってみたら、投稿の日付が2016年1月26日でした。もう三年経ってやがる……! と衝撃を受けました(そりゃあ年もとる)。

 

 シンセサイザーの音が酷く特徴的なメロディーを紡ぐこの楽曲。MVの内容も、眩い光が幾重にも交差する世界の真ん中で、バンドメンバー達が演奏を行う、といったもので、非常に神秘的で、それでいてどこか今にも触れる事ができそうな親しみやすさも感じられる不思議な世界になっております。


 ロキオン(ロッキングオンという、日本の音楽情報雑誌出版会社)のネット記事によれば、天井にプロジェクションを投影させ、鏡面を敷き詰めた床にそれが映り込む仕様となっているそうです。さらには、多様多種なレーザータイプのライトも光らせ、乱反射させ、光の世界を生み出している、とのこと。
 初音ミクと一緒に製作した事で話題になってる楽曲、『ray』のMVを制作した方が務めた作品でもあるそうで、確かにあの楽曲も凄く光に溢れててて素晴らしかった、と再認識させられました(ちなみに、『Butterfly』の方はCGは一切使ってないそうです。嘘だろって、本当思うぐらい凄い光の映像なので、ぜひ見てみて下さい)。

 

 さて、この楽曲を古賀ちゃんのイメージソングとして選んだ理由ですが、それは下記の歌詞にあります。

 


『全部嫌いなままで 愛されたがった 量産型
  この心 自分のもの 世界をどうにでも作り変える
  どういじればどうなるか 本当は ちゃんと知っている ずっと』

 

 自分の事が嫌い。でも愛されたくもある。けど本当に愛される為には、自分自身が変わらなくては、世界は変わらない。それもわかっている――。そんな葛藤が心に刺さる歌詞です。


 なによりも刺さるのが、この『量産型』という言葉。

 

 平凡でも、普通でも、劣っているなどでもなく、書かれたのは『量産型』という、無機質な言葉。まるで自分の事を一つの物としてしか扱っていないような、そんな冷たくひえた心が描写されているような、そんな感覚があります。
 けれどそれとは別に、だからこそ、自分でその心をいじって変えられるんじゃあないか? できるだろ? という皮肉さとそこに少し混じった優しさのようなものも感じられる気がするのです。

 

 実際のところはどうかはわかりませんが、この部分を耳にした時、古賀ちゃんにはこの楽曲が似合うと思いました。
 彼女もまた、自分のことを上手く好きになれない、けれど心の中ではそれをどうにかしたいと願っていて、同時にその為には自分から動いてどうにかしなくちゃあいけない事も、うすうすとわかっている――。でもそれが怖くてできない。

 そういう時、なんでも教える、と言ってくれた高島くんの言葉は、多分彼女にとって、凄く最高のきっかけであり、タイミングだったんだと思います。高島くんとしては、そこまで意識した言葉じゃなかったのでしょうが、彼女にとっては酷く救われる、素敵な言葉だった事は確かだったのでしょう。

 

 くっ、だから高島くんとは仲良くなれないんだ、私は……(主人公大好きなので、奪ってくヒーローを叩き返したい衝動でいっぱいな作者。まぁ、アイツら理想のCPとして書いたから、何も文句言えないんだけどさ!)!

 

 ちなみに、ここまででお気づきになった方もいると思いますが、そう、実は高島くんと古賀ちゃん、イメージソングのバンドが同じ!
 しかも、高島くんは昔のバンプ、古賀ちゃんは近年代のバンプと、なんだか時系列まで対になっててセットみがある……。
 一応言っておきますと、別にこれ、わざと計算してこうしたわけじゃあないんです。気が付いたらこうなってたんです。作者もどびっくりです。

 

 お前らどれだけ仲いいんだ……、って思いましたね。仲良くなってね~って思いながら作りましたが、ここまで仲良くしろとは誰も言ってない。おい、二人の世界を作るな、私を間に入れろ(むぎゅっ(むりやり割り込む音))。

 

 とりあえず、以上が古賀ちゃんの制作秘話となります!

 

 彼女は主人公であると同時にヒロインでもあって、少女ものとしていくつかときめいて頂かなければならない、あと凄く『少女』って感じのキャラにしないといけない! というのが初期段階で一番大事にしてたところなので、なんとか可愛い(自社比ならぬ、自作比ですが)子になってくれたので、ホッとしています。

 

 でも正直、やりたいのは少女向け恋愛じゃあなくって、あくまでYA文学青春系で、読者層はちょっと女子よりになってるよ、ぐらいな感じのそれだったので、可愛すぎちゃあいけない、ちゃんと自分の足で強く歩く姿勢も見せなくちゃ、と。

 まぁそこは私の十八番(これまでの作品を見て下さった方はなんとなくでわかるかもですが)分野でしたので、鼻歌歌いながら楽しみました。

 成長もの系はまかせとけ! 大丈夫だ! それしか能がねぇ!

 

 物語も佳境に入り、更新再開も9日にひかえ、さらには実は裏で別の報告事項も生まれ始めたり(これに関してはもう少しだけ先になると思います。その時になったらお知らせ致します)色々と進む中ですが、この裏話シリーズは一旦ここで終わりにさせて頂こうと思います。


 続きは、バンドもの第一部完結記念の際に行う予定です!
 まだサブメイン達のお話とかしてないですしね。

 

 それでは、これからもよろしくして下さると幸いです!

 

 以上、公募制作傍らの気分転換裏話シリーズでした。
 お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
 また本編でお会いしましょう!

 

 勝哉